20/4/5 猫
導入:猫がSARS-CoV-2にかかる可能性があると言われているが、エビデンスは限定されている。猫は新たなコロナウイルスに感染することができるという研究結果が出たのだが、これは科学者が猫に対して高容量のSARS-CoV-2を与えた時という人為的な状況において起こったことであり、科学者は猫がウイルスを人間に運ぶことができるかについて根拠を持って述べることはできない。
本論1:家庭内の動物がウイルスに感染して、そのウイルスによって、病気が引き起こされるのかについての明確な答えをまだ科学者は出せていない。一つの例ではペットのポメラニアンがSARS-CoV-2の「弱い陽性」を示しており、これは人から動物への感染の一例であるため、科学者たちはたとえ症状がなくても、しばらくは経過を見るつもりである。またつい最近、Belgiumの呼吸器と消化器に症状のあった猫がコロナウイルスの陽性反応をしましたが、科学者たちは、これがSARS-CoV-2によるものか、また猫の症状が感染によって引き起こされているものなのかについて疑問を呈している。
本論2:家庭内の動物の中で、どの動物が感染する可能性が高いのかについて調査を行なったところ、犬や豚や鳥やアヒルは大丈夫だろうとされる中で、猫や狐はもっとSARS-CoV-2の感染の疑いがあるとされた。
本論3:高容量のウイルスを猫の接種させた実験結果からわかったことは、SARS-CoV-2は猫の体内でも有効に複製を行うことができ、若い猫がよりウイルスの増殖を許しやすいそうだ。そしてこのウイルスは猫の呼吸飛沫によっても感染する。
結論:ただしこの研究ほどの高容量のウイルスにさらされることなど、普通の動物であればありえない話である。猫や犬が人間にSARS-CoV-2を運ぶという確証はなく、飼い主はパニックに陥らずに、最新情報を追うと良いと思われる。
artficial:人工の、人為的な
feline:猫
respiratory:呼吸器
digestive:消化器
inoculate:接種する
respiratory droplet:呼吸飛沫
permissive:寛容な、ウイルスの増殖を許す