20/5/12 検察

導入:有名人および、安倍首相の批評家たちは検察官の退職年齢を引き上げるというプラン、それは非民主主義的で、コロナウイルスの危機に落ちっている最中でタイミングの悪いものと呼ばれている、に抗議するためにソーシャルメディアに群がっている。ツイートの数は470万件にも及ぶ。

本論1:批評家は、そのような動きは行政に、重要なポストをお気に入りのままに保持させることを可能にさせて、検察官の独立を危機に晒す可能性があると恐れる。またウイルスのパンデミック中という悪いタイミングが反感を買い、安倍首相の遅くて不器用である対応が火をつけた。有名人のツイートでは「コロナウイルスの災害の最中で、私たちは人々の命に焦点を当てるべきである。民主主義から明確に離れてしまった法律を強制的に決定してしまうことは、日本にとっての悲劇である」と述べられる。

本論2:日経新聞の月曜日の調査によると55%の回答者が安倍首相の危機対応に反感を示しており、以前のアンケートから11%上昇した。しかし彼の内閣への支持は今年の減少後はあまり変わっておらず、49%である。

本論3:国会では最高検察官を除いた検察官の退職年齢を63歳から65歳に引き上げるかどうかを、閣議決定でさらに延長するかどうかと同様に議論されている。ある作家は「自分の保身のために日本の法律や政治をどうかねじ曲げないでほしい、この国を壊さないでほしい」と述べた。安倍首相は議会におけるこの変更を、他の公務員と同水準のラインで、年配の検察官の豊富な経験と知識を有効に活用することを目的としたものであるという点で擁護している。

結論:安倍首相に対して本気で怒っている人がどれだけいるのだろうかと思う。中には国のことを憂いて、真剣に怒っている人もいるのだろうが、少なくとも私の周りに日頃から政治について真剣に考えている人間などいない。もちろん安倍首相が行ったことは卑怯と言われても仕方がないが、だからと言って頭に血を登らせて怒れるほどに私は真剣にこれまで政治に向き合ってきていないし、他の人も同様だろう。「知識がない人間は怒ってはいけないのか」という批判が飛んできそうだが、知識もないのによく批判ができるなとも思う。安倍首相が行おうとしている法改正に対して良くないと声を上げるのは正当だが、それ以外の場所に飛び火をすること、例えば安倍政権は悪だとか、民主主義を崩壊させようとしているとまで決めつけるのは調べもせずに好き放題を述べている正当でない批判ではないのか。私は法改正をやめてほしいという意見を持つだけにとどめたい。

 

補足:どうやら検察庁法案の定年年齢を引き上げるということに対しては二面性があるようだ。一つはこの記事で書いている通り、検察庁と行政の繋がりを強くしてしまうということ、もう一方は現在日本で異常なまでに権力を持ってしまっている検察官、それは立法権司法権、行政権の全てを持った存在、を行政のコントロール内に収めると言った正しい三権分立の形にするという面である。検察官が人間としていくら徳の高い人間であろうと、三権分立が保証されていなければ、その人間の正義のままに好き勝手が許されるのである。また我々は内閣が検察官に介入できることを政治の横暴として批判するが、国民が打倒できるのはまさに内閣であって、検察官の権力を行政の側へ持ち込むということは、国民による決定権を強くするということなのである。我々が選挙にまともに行かないのはこうした政治の権力が弱いことが原因なのではないだろうか。内閣が決定権を持つことに不満を持つ人は、その内閣を国民が選んだ存在であるということに自覚がなく、無責任な人間である。政治のことはよくわからないから内閣のいうことは信用せずに司法機関、立法機関に適当に任せておけばいいんじゃないの、と言った風である。

 ただ有名人同士で意見が割れているのは別にどちらかが誤った見方をしているのではなく、どの視点から物事を見ているかの違いにすぎないように思う。いくら退職の引き上げが、日本の政治にとって良いものであろうと、それが安倍政権にとって有利に働く法案であるならば反感が出て当然だろう。そして日本行政全体を見渡せている人は、安倍首相個人に向ける怒りを抑えて、行政が持てる検察官への権力を正しい形に是正する、検察官は全ての権力を行き来できるほどに素晴らしい人間であるという固定観念、悪しき伝統を崩しにかかっているのだ。物事の全体を見て最善を判断できる人間になっていきたい。

 

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parliament:国会

civil cervant:公務員

 

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