20/2/7 自己分析 その1

 就職活動をやる上で大事な「自己分析」をより明確にするために、自分の好きなものや嫌いなものをここに記しておきたい。今回はその試みの一回目である。

 まず努力のやり方に対する考え方だが、私は成功する要因を極めていくという努力の方法よりも、失敗する原因を改善していくという努力のやり方を好む。簡潔に述べると、前者が得意なものをひとつ伸ばすことで、後者が苦手を潰すというやり方である。

 自分の好みをはっきりさせるためにアイシールド21という漫画を引き合いに考えたい。アイシールド21では泥門と王城の勝負観についてはっきりした対比が描かれていた。泥門が「99点取られても100点取れば勝つ」という超攻撃的な考え方をしているのに対し、王城は「0点に抑えれば必ず勝つ」という超防御的な考え方をしている。また泥門高校の選手に求められていたのは、「何か一つできることがあればいい」ということであった。キャッチの天才であった雷門太郎は太陽スフィンクスとの試合で、相手にパワーで負けてしまったことにより、得意分野であるキャッチを全く活かせないという状況に陥ったが、その中でチームの司令塔であったヒル魔がかけた言葉がこの何か一つできることがあればいいというものである。とすると王城の考え方は苦手を潰すことであると推測される。王城高校のエリートである進清十郎はスピードという得意分野を極めた主人公セナと敗北したことをきっかけに、自身もそのスピードを主人公のレベルにまで引き上げて弱点を克服した。このような対比の中で、私は王城高校の考えに共感することから、苦手を潰したい欲求の方が強いことは明らかだろう。

 なぜ私は得意なものを追求するよりも苦手を潰したいと考えるのだろうか?理由を思いつく限り殴り書きしていきたい。一つ目に、何かを極めることで結果を出せる自信がない。二つ目に防御を極めれば、どんな攻撃にも耐えうると考えている。三つ目に環境を支配できる能力を身に付けたいからである。

 一つ目の理由はさておき、二つ目と三つ目の理由は、苦手を潰すというよりむしろ得意なものを追求したい欲求に近い。どんな攻撃にも耐えたいという考えは、誰に対しても負けたくないという考えに転換できる。私の真の望みは苦手を潰すことではなく、「誰にも負けない」環境支配力を身につけるということである。

 ではなぜ「誰にも負けない」環境支配力を身に付けたいと考えるのだろうか?おそらく、自分の周りの全てが敵になる経験をしているからだと思われる。そしてその敵を克服するために、持ち前の我慢強さで時間を稼ぎながら、環境を支配することによって対処することに成功した。この成功体験が自分の困難の克服方法であるため、今後の人生でも自分の軸として大事にしていきたい。

 ただ、働きかける環境を自分を主体として客体化したものではなく、自分もその中に含み込んだものとして考えたい。外部から環境を変えていこうとする人間になるのではなく、環境の中に入り込んで、自身も当事者として成長してゆく。

 以上から「誰にも負けない環境形成を自身もその環境に入り込むことによって行う」ということが自分の就活の軸になりそう。となると教育、人材教育、プロセスデザインであったり、企業の人事・総務の仕事がキャリアとして考えられそうである。

 就活軸が多少明確になったが、この文章を読み返すと、何が言いたいのかはっきりしない。自己分析 その2では相手に伝わる文章で書き直す。